2012年8月23日木曜日

2012, summer フィリピンへのstudy tour (前半)

 早いもので


 8月が終わろうとしてます。

 8月17日から、22日まで、FCS Language Academyが毎年、春と夏に行っているツアーで、フィリピンのセブに行っていました。

 
 今年でフィリピンに来るのは

 もう多分、4回目になります。


 3年前に、今や大親友で一緒に働きをしていくハラッチに


 不思議な出会い方で出会い。


 その頃、自分はちょうど世界の貧困問題に対する問題意識が高まっていた時期でした。うわー、俺はあまりに何も知らなさ過ぎたぞと。


 大学院のとある先輩に紹介されていったJICA主催の開発教育研究セミナーというものに参加をして。


アフリカだったり、東南アジアであったり、中東の難民のことも含めて、間接的にとは言えリアルに世界の現実の(ほんの一部であったとしても)断片を突きつけられ。

と同時に、そういった問題に対して誠実に向き合って

学校教育の中で、生徒に伝えようとされる先生方や

大学生。ジャイカのスタッフさん。


そして、知っているつもりで、まーったく何も知らなかった自分。



 これは、まずい!と思った僕は、その年の年末にタイのチェンマイの山岳民族を訪れ。

 そして、年明けの2010年の春に。

 ハラッチともう一度会ったのでした。


 彼らとの出会いは。

 
今の自分の人生に大きな影響を与えたんです。今更ですが、彼らと出会った事が、今の自分が音楽を通して、成して行きたいVisionを形作るきっかけになり、今やその働きを共にするようになりました。

 

 なんでフィリピンに行っているのか、また、というのは少し背景があることなので

 いつかちゃんと紹介したいな、と思っていたのですが

 今回、HPに、FCS Language Academy のことを紹介しました。


 まずは、こちらを読んで頂けると、すこし理解していただけると思います。

 
 では、そちらを読んで頂いたという前提で、その文章のテンションを引きずって書こうと思います。

 


 今回は、大学生5人、そして、僕の以前に務めていた職場のスタッフの方1名、ハラッチ。自分。の計8人で行ってきました。

 初日は移動。

 2日目は、海でのアイランドホッピングをし(セブ島は小さな島が多いので、船で移動して、海水浴やシュノーケリングを気軽に楽しめます。小さな島をホップしていく、てな感じ)

 そして3日目、4日目、5日目と3日間、セブ市内に入りました。

 この3日間。 セブ市内にある、Fair Trade Center という場所を訪れます。


 Fair Trade というのは聞いたことがない方も多いと思います。かくいう僕も最近まで詳しく知らなかったですが

  大雑把な一般的知識はこちらを。↓
 

フェアトレードとは


11_01.jpgコーヒーや紅茶、バナナやチョコレート。日常を彩るたくさんの食べ物が世界の国々から私たちの手に届けられています。それらを生産している国、人々のことを考えてみたことはありますか?
日本では途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたりする事態が起こっています。
生産者が美味しくて品質の良いものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準が保証され、また自然環境にもやさしい配慮がなされる持続可能な取引のサイクルを作っていくことが重要です。
フェアトレードとは直訳すると「公平な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。


というのは、表面的な概略的知識です。

やはり、五感で感じる、というのは生でそこの現場の生々しい現実と、真剣に戦っている人の葛藤であったり、生き様を見たりすることにあるわけで。

経済的に追いつめられている生産者のためにチャンスを創出し

生産物はしっかりとした品質と説明責任を果たせるレベルに上げ

実際に取引を実行し

労働に価値する、値段を設定。

児童労働を強いる必要のない農業を。

差別の撤廃。男女雇用機会は等しくあるために。

生産者の労働環境が過酷にならないように整え。

生産者、労働者の能力を育て、教育し

Fair Tradeの市場が広がるよういに、プロモーションし。

環境に配慮する。


その結果、品質の良い、商品が、本当に品質が言いからという理由で数多くの市場で購入され、結果として労働者の生活が向上する。

こういう理想を

裏を返せば、その理想とはかけ離れた現状の中で16年間先陣を切り

切り開いてきたスタッフ、ジジさん、の言葉に色々と学ばされました。


16年間、孤独に、でも決して諦めずにフィリピンの中で、ビジネスありきの大企業を相手に、必死に労働者の公平と生市場を拡大していって、現地労働者が自らの力で自活できる健全なサイクルが回復されていく活向上のために、戦ってきたJijiの声には説得力があった。

すごい。

何度もくじけそうになったと。

でも、やり続けた。苦しい中でも、いきなり、逆転満塁ホームランは打てないことも重々分かった上で、しかし

誰かの当たり前の生活、幸せが 取り戻されるために

それを「止める」という選択肢など

微塵も感じさせない覚悟と気迫が 過去を振り返った時に見せる苦しさを


遥かに凌駕する様子に  僕を含めて参加者一同、多いに学ばされた。

すごいなあ。

と。これだよなあと。思う。こういうのにパワーをもらえるんです。


えと。長くなったので。


今日はこのあたりで。