2015年11月1日日曜日

その目を忘れない

9月の末から、1週間ほど
 

高校生達と、フィリピン、
 
ルソンへ研修の引率で一緒に行っていました。
 
 
帰国してからしばらく経つのですが
 
今回も
 

端からいろんなものを見せてもらいました。
 
そんな中でも
 
どうしても
 
どうしても
 
残しておこうと思ったことがあります。
 
フィリピンに対して
 
戦時中、日本軍が
 
行った生々しい、残虐行為の一端を
 
インターネットの切れ端でもなく
 
本からでもなく
 
実際の景色と
 
そして、その子孫にあたる
 
フィリピン人から直接、聞く機会を得た。
 

バターン死の行進。
 
 
現地スタッフCFF マオリン
 
 
彼女は、まっすぐな瞳で、迷いなく
 
自分たちの祖父母世代が受けた
 
苦しみを語ってくれた。
 
日本軍は、子供、老人、
 
女性、
 
 
妊婦
 
関係なく、文字通り
 
物のように扱われた。
 
水を飲もうとする者を
 
惨殺。
 
妊婦女性を
 
突き刺し
 
お腹から出てきた
 
赤ちゃんを切り刻んだ
 
枚挙にいとまながい
 
耳を塞ぎたくなるような
 
行為を生々しく
 
語り続けてくれた。
 
 
という。 
 
自らも子供を持つ
 
母であるマオリンは
 
決して、日本人を、裁くという
 
怒りの口調からでもなく
 
ただ、彼女の目の前で必死に
 
耳を傾ける日本人女性(女子高生とは敢えて呼びたくない)
 
に対して
 
一点の曇りもない
 
口調で、淡々と語ってくれた
 
あの瞬間を僕は決して忘れない。
 
 
生半可な気持ちではできない行為だ。
 
 
マオリンが
 
 
それを、聞けば
 
ショックを受けるとわかっている
 
日本人女性を前にして
 
一切、迷いなく、
 
伝えられるのは
 
その動機が
 
迷いない
 

 
でしかなかったから。
 
あの目を忘れない。
 
生かされていることを知り
 
いつでも、感謝して
 
前を向いている 
 
人間の目。
 
受けた愛を
 
流そうとする
 
人間の目。
 
 
たくさん、泣いて泣いて
 
誰からも愛されることのない
 
暗い
 
絶望のトンネルを通ったであろう
 
人間の目。
 

 
 
あの悲しげな、絞り出すように
 
でも、確実にはっきりと
 
伝える彼女の
 
内側にある
 
 
人間性から滲み出ていたもの
 
 

 

 
1000時間、詰め込み勉強をしても

めっちゃきっと偏差値が高い人でも
 
必ずしも
 
学べない
 
気づけないものだった。 
 
 
 
同行した高校生達を
 


誇りに思います。
 
 

 
受けた衝撃を

衝撃で終わらせない責任
 
本当に大切なものを
 
大切にするために
 
いつも捨てられる覚悟を。
 
口よりも
 
手を動かすことを。
 
誰だ。
 
愛は目に見えない、なんて言ったのは。
 



愛は、いつでも目に見える。
 
そこには愛しかなかった。